このところ、ビジネスで使う英語を学習したいという生徒さんが多い。特にメール等で使える、いわゆる ビジネス英文というものだ。
近頃の傾向として、企業において、英語による商談の機会がさらに増加しているように思える。現地に駐在社員でもいれば、その社員に任せるところを、コスト削減なのか分からないが、現地に事務所を置かないで、日本と現地の顧客との間をメールだけでやり取りしている会社が増えているようだ。そうなると、英文が書けなければいけないことになる。
そこで、突きつけられたのが、話すより、書く方が難しいということだ。話す方は、文法が少々間違えていても、相手に伝わっていた。恐らく現物商品を挟んで交渉したりしていただろう。これが、メールや添付のカタログなどの文書だけになると、正確な文法と語彙を使って書かれてなければ、相手に上手く伝わらないのだ。
また、交渉相手も英語圏の人間とは限らない。非英語圏の相手と交渉するとなると、小難しい語彙や文法構造を使うわけにも行かない場合がある。
いかに相手との交渉で有利になる文書を書くか。話す方にだけ注力する昨今の傾向に飲み込まれていると、
ビジネス英語、ビジネス英文を鍛えられなくなるかもしれない。