英語学習のスタートはまず英単語からです。分からない英単語が多すぎては、一文を読むのに何回も辞書を引かなければいけません。基本的な英単語は、見た瞬間に意味が分かるくらいまで暗記を定着させる必要があります。それから現在形、過去形、現在進行形、現在完了、比較級など、基本的な文法事項もまず理解していなければいけません。何よりもまず基本が大事です。中学校で習う事は一通り理解できるようになりましょう。
とはいえ、いつまでも基本の勉強をしていては、実践には役に立ちません。次のステップは、どんどん実際の英語を聞き、英文を読んで、英語圏で使われている英語に触れることです。自分が興味のある内容なら何でもいいでしょう。現在は非常にたくさんの英語教材が日本で入手できます。本や雑誌、新聞、ポッドキャストや映画等でもいいでしょう。自分が知りたいと思う内容が英語で書かれている、もしくは英語で話されているものを入手しましょう。本などの場合は、翻訳された訳文もあるといいと思います。
しかし最初は、新聞の記事の切り抜きですとか、映画のシーンの一場面だけ、という用に区切って選ぶといいと思います。そして片っ端から、分からない単語を辞書で引いて覚えながら英文を読んでいきます。実際の英文を読んでみれば、例えばBlackという英単語には「黒」という意味だけではなく、「黒人」という意味もあるんだということに気づきます。ほかにも英熟語、前置詞、仮定法や関係代名詞などの文法事項、自分に足りない部分が見えてくると思います。少しアドバンスの英文法の参考書や、英熟語の暗記帳などを一つ持っておくといいと思います。
それからライティングやスピーキングです。
英語を日本語にする練習は何度もしていても、日本語を英語にする練習をしていないと、ここでつまずきます。例えば、Refugeeと来たら「難民」とすぐに分かっても、難民を英語でいうと「Refugee」とはなかなか出てこない場合には、単語を覚えるときに、英単語を隠して、日本語の意味から英単語を言えるように練習するといいかもしれません。また英文を書く練習を始めると、今まで見落としていた自分の理解のあやふやな部分に気づきます。例えば、aとtheの違い、itとthatの違い、単数形と複数形の違い、lookとwatchとseeの違いなどです。そういった事も英文を書きながら、自分で調べて覚えていきましょう。
スピーキングは私も苦手ですが、リスニングが上達して相手が何を言っているかが分かれば、多少こちらの話すことが片言でも、何とかコミュニケーションはできるのではないでしょうか。海外へ行って、実際に外国人と話したり、外国人と友達になったりするのが一番です。外国人の友達がいるというのは、この先とても大きな味方になると思います。